今年も放送が決まった日テレの24時間テレビ「愛は地球を救う」。
場所は前回と同じく両国国技館で『想い~世界は、きっと変わる。』をテーマに8月21日、22日の2日間、メインパーソナリティをキンプリが務め無観客で行われます。
そこで、毎年のように話題になるギャラの件ですが、今年はどうなるのでしょうか。
チャリティー番組なのだからギャラはおかしい、いやいや、有名人を拘束するのだからギャラは発生して当然・・・。
毎年物議をかもすところですよね。
というわけで、24時間テレビのギャラ事情を調べてみました。
24時間テレビ2021年マラソンランナーに関する情報はこちらを参照してください。
24時間テレビ2021年チャリTシャツに関する情報はこちらを参照してください。
ギャラは実際いくら支払われているの?
日テレの24時間テレビが始まるきっかけとなったのは、アメリカで放送されていた『レイバー・デイ・テレソン』というチャリティー番組だったそう。
この番組は1966年から2014年まで放送されていたそうで、出演者にはギャラは支払われていないとのこと。セリーヌ・ディオンやテルマ・ヒューストンなどもノーギャラで歌っていたといいます。
フランスにも同じようなチャリティ番組『テレソン』を1987年から放送しているようですが、全てボランティア・ノーギャラだそうです。
なのに、なぜ日本のチャリティー番組はギャラが発生するの?と話題になります。実際はかなり高額なギャラが支払われているようです。
推測によるおおよそのギャラ
推測とはいえ、まことしやかに支払われているというギャラは、
★メインパーソナリティー/1000万円(今年はキンプリがメインパーソナリティーですが、一人につき1000万円の支払いとなるよう) ★パーソナリティー/500万円 ★アナウンサー/500万円 ★マラソンランナー/1000万円(準備期間は別に支払われている) ★サライを歌う加山雄三と谷村新司/各200万円 ★その他の出演者/10万~100万円 |
日テレではボランティアでお願いしているが拘束時間が長かったりするので謝礼という形で渡しているとう話のようですが、実際には上記の金額が出演者には支払われているようです(凄い!!)
ちなみに、2020年の募金ランを持ち込み企画した高橋尚子さんは、事前にギャラはもらわないといっていたそうです。
ということは、高橋さんの企画に賛同して走ったチームQのメンバーの皆さんも自分で募金はしてもギャラはもらわなかったかもしれませんね。
チャリティー番組であるならば、多くの人から募金を募っているわけですからギャラは貰わず、番組で集まったお金は製作費を除いて全て全国の困っている方への支援とするならば、本当の意味でのチャリティ番組という気がします・・・。
24時間テレビの収支について
データとしては古いのですが、2013年には詳細が公表されています。
★コマーシャル収入/22億22750万円
★番組制作費/4億2000万円
2017年、日テレが公表している番組制作費は、年間で984億円とのこと。これを単純に1日1番組として計算してみても2億6900万円の製作費となるので、これをまた単純に2日間としても5億3800万円というお金がかかっていることになります。(あくまでも1日1番組の単純計算ですが・・・)
これに、会場のレンタル代、出演者のギャラ、バイトの人たちに払うバイト料(1日/9000円から11000円)など諸々を考えると莫大な金額がかかっているのも事実。
ただ、それをも大幅に上回るCM料が日テレへ。最新の数字は分かりませんが、チャリティー番組の放送中に流れるコマーシャルは印象がいいということで、通常の1.5倍の料金になっているそうです。
製作費も結構かかっていますが、収入源としてのCM料、Tシャツを始めとするグッズの販売も6億円を超えているようなので、かなりの利益が出る番組であることは間違いありません。
この利益の中からギャラが支払われているようですが、その総額は1億円から3億円ともいわれています。それを差し引いたとしてもかなりの利益が出ているんですね・・・。
24時間テレビの歴代募金額
24時間テレビの募金額ですが、2011年の東日本大震災の年が最高額を記録したものの、年々集まる金額は減少傾向にあります。
以下は歴代の募金金額です。
全国集計 | ||
第 1 回 | 昭和53年度 | 1,190,118,399 |
第 2 回 | 昭和54年度 | 727,657,482 |
第 3 回 | 昭和55年度 | 982,293,333 |
第 4 回 | 昭和56年度 | 885,191,232 |
第 5 回 | 昭和57年度 | 605,736,459 |
第 6 回 | 昭和58年度 | 1,036,578,114 |
第 7 回 | 昭和59年度 | 805,085,881 |
第 8 回 | 昭和60年度 | 1,013,429,697 |
第 9 回 | 昭和61年度 | 749,355,128 |
第10回 | 昭和62年度 | 885,465,365 |
第11回 | 昭和63年度 | 787,437,001 |
第12回 | 平成 元 年度 | 662,211,879 |
第13回 | 平成 2 年度 | 806,551,220 |
第14回 | 平成 3 年度 | 883,192,270 |
第15回 | 平成 4 年度 | 957,702,743 |
第16回 | 平成 5 年度 | 853,389,423 |
第17回 | 平成 6 年度 | 788,460,358 |
第18回 | 平成 7 年度 | 1,056,798,341 |
第19回 | 平成 8 年度 | 909,012,004 |
第20回 | 平成 9 年度 | 960,303,779 |
第21回 | 平成10年度 | 908,938,502 |
第22回 | 平成11年度 | 877,487,670 |
第23回 | 平成12年度 | 768,442,030 |
第24回 | 平成13年度 | 846,047,659 |
第25回 | 平成14年度 | 765,705,996 |
第26回 | 平成15年度 | 776,638,125 |
第27回 | 平成16年度 | 719,045,124 |
第28回 | 平成17年度 | 1,000,346,999 |
第29回 | 平成18年度 | 940,682,462 |
第30回 | 平成19年度 | 1,015,442,574 |
第31回 | 平成20年度 | 1,083,666,922 |
第32回 | 平成21年度 | 951,081,316 |
第33回 | 平成22年度 | 974,028,568 |
第34回 | 平成23年度 | 1,986,414,252 (最高額) |
第35回 | 平成24年度 | 1,168,471,704 |
第36回 | 平成25年度 | 1,545,226,444 |
第37回 | 平成26年度 | 936,955,640 |
第38回 | 平成27年度 | 856,728,209 |
第39回 | 平成28年度 | 887,482,001 |
第40回 | 平成29年度 | 699,153,512 |
第41回 | 平成30年度 | 893,767,362 |
第42回 | 令和 元 年度 | 1,550,158,595 |
第43回 | 令和 2 年度 | 866,269,827 |
総 計 | 40,564,151,601 |
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今年はどのくらいの募金が集まるでしょうか。
ギャラを寄付した芸能人
かなりの高額なギャラが出演者には支払われていますが、中にはギャラを寄付した芸能人、お笑いタレントもいるそうです。
初代総合司会 萩本欽一さん
24時間テレビの初代総合司会を務めたのは、欽ちゃんこと萩本欽一さんでした。オファーを何度も断り続けたとか。
その理由は「ギャラが安い」。再三にわたるオファーを断り続け、最終的には総合司会を務めました。
そのギャラはなんと1億円。ただし、欽ちゃんはこの1億円を全額寄付したそうです。
チャリティーバーソナリティー木村佳乃さん
2018年の24時間テレビで、パーソナリティーを務めた木村佳乃さん。
出演のオファーがあった時点で寄付の申し出をされたようです。
木村佳乃さんといえばチャリティーに積極的な女優さんとしてもしられています。東日本大震災の時は、チャリティー握手会の発起人になったそうです。
最近は気さくな人柄もあってか、ドラマ以外の番組にもよく出演していますよね。
X JAPAN YOSHIKIさん
YOSHIKIさんはチャリティー精神あふれるアーティストの一人。
東日本大震災はもちろん、大きな台風被害が出たときや、最近では音楽のチャリティー団体MusiCaresに10万ドル(約1000万円)を寄付しています。
世界の音楽業界すべての分野を対象に、これはコロナ禍によってライブを始めとする様々な仕事が中止されて失業へと追い込まれる人々が続出し、うつ病や自殺者が急増していることに対し、健康問題以外にもメンタルヘルスに関して強い関心をもち福祉活動をしているというものです。
2018年、YOSHIKIさんは24時間テレビにノーギャラで出演すると同時に、番組内で300万円を寄付。盲目の少年とのセッションは感動的だったことを思い出します。
明石家さんまさん
2013年に24時間テレビに出演。そのギャラを全額寄付するとの申し出に日テレ側の承諾がとれず、激怒したとか・・・。
以来、出演は拒否しているそうです。
さすが大御所ですね。
ビードたけしさん
たけしさんは一度も出演経験がありません。24時間テレビに対して否定的です。
というのも、既にたけしは1980年代に、『ビートたけしのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)で「出るなら全員ノーギャラにすべき」「あんな偽善番組は大嫌い」と発言しているとのこと。
チャリティー番組と言いつつギャラが発生していることに早期から一言申していたということです。
まとめ
24時間テレビの出演者にギャラが支払われる問題は毎年物議をかもしています。
メインパーソナリティーになったキンプリに日テレは期待しているよう。
今年もギャラはきっと支払われるんでしょうね。
コロナ禍で各方面で危機的状況にある人達も大勢いるかと思います。
病院関係者はそれこそ命がけで休みもほとんどなく働き続けているのではないでしょうか。
こういう方面にも目を向けてみるのもいいのでは、と思います・・・。
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