台風の発生って何となく初夏の頃から秋にかけてと思っていませんか。
事実、日本に上陸する台風は7月から10月にかけて多くあり、特に8月や9月は台風が日本列島に上陸する回数が多いことは過去の例からもいえることです。
日本に上陸した過去の台風をみてみると、1951年以降は5月から11月にかけて上陸しているそうです。台風は夏から秋のものと考えがちですが、実は1年を通して発生しているそうです。
気象庁の調べによると、1月、2月といった冬にも発生したことがあるそうです。
規模の大きな台風の上陸は、大きな災害にもつながり気になるところですよね。
そんな台風のたまごがフィリピンの東海上で発生し、今後の進路が気になるところ。
今年4月に発生した台風2号(スリゲ)について、調べてみました。
台風2号(スリゲ)発生!
2021年4月14日、フィリピンの東海上・カロリン諸島で台風のたまごが発生しました。
台風のたまごとは、最初は海上にまとまった雲の発生から低圧部(周囲より気圧が低く循環があってもその中心にあたる位置がまだはっきりしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のこと)の発生となり、その後、雲の中心にあたる位置がはっきりしてくると熱帯低気圧となります。その熱帯低気圧を台風のたまごと言うそうです。
14日以降発達したたまごは台風2号となり、そのまま勢いを増しているようです。
18日(日曜日)午前9時現在、台風2号はフィリピンの東にあり、時速15キロで北西に進んでいるようです。
中心の気圧は895hPa(ヘクトパスカル)、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルと猛烈な台風となっています。
日本への影響はどうなるのでしょうか・・・。
今後の成長具合や進路など、米軍合同台風警報センター(JTWC)やヨーロッパ中期予想センター(ECMWF)、気象庁が進路について予想をしています。
最新の米軍・ヨーロッパ・気象庁の進路予想
2021年4月14日に発生したたまごは台風2号(リスゲ)となり、その後猛烈な勢いで発達をつづけているようです。
最新の情報をお届けしますね。
米軍合同台風警報センター(JTWC)の台風2号(リスゲ)の進路予想
米軍合同台風警報センター(JTWC)とは、アメリカの海軍と空軍がハワイに合同で設置した機関。北西太平洋・南太平洋とインド洋に発生した熱帯低気圧を偵察して、台風が発生すると6時間おきに予想や警報を出す機関です。
日本の気象庁などが出す予報よりも長期的な予想をしている機関だそうです。
同センター(JTWC)では、1分間の平均風速が130KTS(ノット)以上に発達した強い台風を「スーパー台風」と定義しているそうで、この台風2号(リスゲ)はスーパー台風という発表になっているようですよ。
その予想はこちら。
17日(土曜日)15時の発表では、中心付近の1分間の平均風速は130KTS(ノット)で65メートル、最大瞬間風速は160KTS(ノット)で80メートルとなっていました。
以下は4月18日午前3時のものです。
JTWCより引用
以下は19日の進路予想図です。「奄美大島」「嘉手納(沖縄県)」「南大東島」「石垣島」の文字が読み取れますね。

JTWCより引用
沖縄への影響が気になるところです。
参考までに合同台風警報センターの詳細はこちらから。
ヨーロッパ中期予想センター(ECMWF)の台風2号(リスゲ)の進路予想
ヨーロッパ中期予想センター(ECMWF)とは、1975年に設立された国際組織でイギリスに本部があり、中期気象予想を作成してヨーロッパ地域の加盟国23カ国に配信しています。
同センターではスーパーコンピュータを使って予想をしているそうで、「世界一の予想精度」といわれているそうです。
また、同センターの予想は10日間の進路予想になるとのこと。画像はすべてECMFWからの引用です。
4月19日9時の予想です。
4月20日9時の予想です。
4月21日9時の予想です。
4月22日9時の予想です。
4月23日9時の予想です。
4月24日9時の予想です。
4月25日9時の予想です。
やはり沖縄の南に台風2号の姿が見えます。まだ先のことなのではっきりはしませんが、石垣島などへの影響はどうなんでしょうか。
いずれにしても北上を続け、日本の近海を通る予想がでていますね・・・。
ヨーロッパ中期予報センターの資料。
台風5号は西に進んだ後、東に進み、再び西に進む予想でずっと迷走している状態。
台風9号はじわじわと北上する予想。
しかし、予想が難しいため、この予想は変わる可能性が高い。
また、2つの台風が接近し合って、藤原の効果で変わった動きをする可能性も。 pic.twitter.com/GvgxujUwaN— ..ren (@NR625ren) July 26, 2017
ヨーロッパ中期予想センターはこちらを参照してください。
気象庁による台風2号(リスゲ)の進路予想
猛烈な勢力に発達した台風2号は、18日(日)午後12時現在フィリピンの東にあり、時速15キロで西北西に進んでいます。
中心の気圧は895hPa(ヘクトパスカル)、中心付近の風速は最大で60メートル、最大瞬間風速は85メートルとなっています。
この台風2号(リスゲ)は、しばらくは勢力を保ちながら移動することが予想され、フィリピンの東を北上して23日(金曜日)には沖縄の南に達する見込みとされています。
今後の情報に注意してください。
まとめ
今の段階では沖縄を始め日本列島への影響はまだよくわかりませんが、今後の予想に注目していきましょう。
既に台風2号に関するツイートがいくつかされています。
Typhoon #Surigae at night in the Philippine Sea. Winds up to 120 km/h. #TyphoonSurigae #台風2号 pic.twitter.com/7womm51A7D
— Zoom Earth (@zoom_earth) April 15, 2021
And so it begins again. https://t.co/ahjgAlO8xg
— matt🏳️🌈 (@usagi_matto) April 18, 2021
台風2号がものすごく発達しています.
18日6時時点での中心気圧はなんと895hPa!中心付近の最大瞬間風速は85m/s(時速306km)です.沖縄や小笠原諸島への影響が気になるところです.最新の台風情報にご留意ください. pic.twitter.com/X4uoERwuUZ— 荒木健太郎 (@arakencloud) April 17, 2021
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