2021年5月3日、台風のたまごが発生しました。
たまごの名前は「チョーイワン」。彩雲という意味の香港の言葉です。
台風のたまごは発達して台風3号になりました。
台風は南の暖かい海水が蒸発して上昇気流となり、上空で冷やされて雲になります。その雲がとんどん集まって渦巻状の雲になり熱帯低気圧となって発達すると台風となります。
台風も熱帯低気圧ではあるのですが、最大風速の強さが異なります。
台風とは「最大平均風速が17.2メートル以上の熱帯低気圧」の事を指し、台風のたまごは最大平均風速がそれ以下の熱帯低気圧、ということです。
では、気になる台風3号は今どうなっているのか米軍やヨーロッパ、気象庁の進路予想を調べてみました。
2021年台風発生や進路予想についてはこちらを参照してください。
台風3号(チョーイワン)の最新情報
台風3号のたまごは発生しているのでしょうか。
台風3号のたまご米軍進路情報
以下の台風情報はハワイにある米軍合同台風警報センター(JTWC)より引用しています。
JTWCは米軍合同台風警戒センターが出す台風予報です。
▼日本時間で5月30日06時30分
▼日本時間で5月31日05時00分
画像引用:JTWC
5月30日に99Wが発達し、TD04W、台風3号に変わりました。
日本の南海上にあり、今後の進路によっては台風の影響を受けるかもしれません。
進路予想をみてみましょう。
画像引用:JTWC
新しい情報が分かり次第追記していきますね。
米軍の台風情報に関する詳細はこちらを参照してください。
台風3号たまご発生!ヨーロッパ情報
以下はヨーロッパ中期予想センター(ECMWF)の台風3号を追った予想図です。
ECMWFは欧州地域の22か国が加盟する国際組織で、スーパーコンピュータによる予報で「世界一の数値予報精度」と言われています。
ECMWFの予報を見てみると6月1日〜2日は日本の南海上で「緑の濃い地域」は確認できません。
画像引用元:欧州中期ヨーロッパセンター
ECMWFが出す予報は農業用を目的とされているそうで、長いスパンの中期の予報になっています。
ECMWFの予報は10日間予報になるので、後半の日付は少し精度が落ちると言われています。
JTWCもECMWFも協定世界時間なので、天気図を日本時間で見るときは9時間進めて見てくださいね。
▼6月5日の予想図
画像引用元:欧州中期ヨーロッパセンター
台風の定義は『台風が存在する場所』と『最大風速』に関係しています。
最初の方でも書いていますが、台風とは
- 赤道より北側で東経180度より西側の北西太平洋、もしくは南シナ海に存在している『熱帯低気圧』である。
- 低気圧域内の10分間の最大風速が、『約17m/s以上』である。
ことが定義となっています。
中緯度で発生する前線つきの低気圧の「温帯低気圧」は「台風」とはいいません。
台風ではなくても「台風レベルの暴風雨になる」こともあるので注意して様子を見ていくことが大切ですね。
Windyによる2021年台風3号の情報
ではWindyで日本の南の海上の様子を見てみましょう!
Windyでは常に新しい情報を確認することができます。(▶︎マークをクリックすると時間の経過を見ることができます)
引用元:Windy
windyで見てみると、6月4日(金曜日)の午後~5日(土曜日)にかけて天気が荒れる予想になっています。
台風3号は4日9時の段階で南シナ海にあり、毎時15kmで北上しています。
中心気圧は1002hp、中心付近の最大風速は18m/sとのこと。4日の夜9時ごろには熱帯低気圧に変わると予想されています。
熱帯低気圧に変わったとしても、沖縄地方は雨や土砂災害などに対する注意が必要のようです!
まとめ
6月4日現在、台風第3号は南シナ海にあり、毎時15k/mで北へ進んでいます。中心の気圧は1002hPa、中心付近の最大風速は18m/sなっています。
4日(金曜)の21時にはバシー海峡に達し、その後、熱帯低気圧に変わると予想されています。
5日9時には先島諸島近海に達する見込みで、この方面の船舶は警戒が必要とのことです。
また、夕方から夜にかけてはおきなわや奄美諸島に接近するとのこと。1時間に50ミリをこえるような激しい雨、局地的には80ミリを超える猛烈な雨も予想されています。
台風の勢力そのものはそれほど強い台風ではありませんが、雨には特に警戒が必要との予報もでています。
梅雨入りしている沖縄地方は気を付けてください。
台風3号に関してはこちらで最新情報を追っていきたいと思います。
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